トップページ  
 重症筋無力症について
         

-------------------------------------------------------------------------------------------------
 3.診断方法
-------------------------------------------------------------------------------------------------

 「厚生省特定疾患調査研究班による診断の手引き」によれば、主要項目に以下の症状と検査所見があげられています。これらの検査により、その他の良く似た病気とはっきりと区別して重症筋無力症を診断することができます。
-
 《症状》
「眼症状では、瞼の下垂、眼球を動かす筋肉のマヒによる複視(いずれも左右差 が多く、一日の内での症状の変動が著しい)があること」
「延髄球症状では、そしゃく困難、表情筋マヒ(表情障害:泣いたような表情)、 嚥下・構 音障害(鼻声など)があること」
「四肢症状では、四肢近位筋、ことに首、肩および腰の筋の障害が種々の組合わ せをもって現れる」(上肢挙上困難など)
-『現代難病事典』 P4-

 《検査方法》

・テンシロン(エドロホニウム)テスト
 テンシロン(抗コリンエステラーゼの一種、商品名アンチレックス)という注射薬を、静脈にゆっくり注射していくと、今まで下がっていた瞼がパッチリと開き、手足にも全身にも力が戻ることで診断します。テンシロンは静注終了後30秒から1分で効果が最高となり、約10分で消失します。非常に作用時間の短い薬です。筋力回復を観察することが可能なため診断に使われています。
 「治るんだろうか?。自分はどうなっていくんだろう」と診断がつかないで不安な気持ちでいる患者に、テンシロンは「この病気は治る!」と希望を与えてくれる薬です。ここから病気に立ち向かう勇気と、生きる望みが湧いて来たという体験をもっている人もいます。

・アイスパックテスト
冷やすと症状が改善することを利用した検査です。
片目の上に保冷剤などをあててしばらく冷やすと、瞼の下がりといった症状が改善することを確認します。
外来で簡単に出来るので、他の検査結果のまだわからない初診のときに行われることがあります。

・筋電図検査

 腕や足に弱い電流を流して、筋肉の働きの状態を調べます。神経を反復刺激すると、重症筋無力症では段々と筋肉の反応が鈍くなってきて疲れの現象(Waning現象と言います)が起きます。Waning現象が出現した場合、テンシロンテストでそれが改善することを確認することにより、診断は一層確実なものとなります。これが診断の根拠に使われます。
 少々痛い検査ですが、正しい診断のために必要な検査です。

・抗アセチルコリン受容体抗体検査
 これは血液で検査することができます。結果が陽性の場合は診断の手がかりになります。
 また、同じ患者さんでのその数値の変動は病状をある程度反映するため、治療の指標にもなります(他の人の値と比べるのは意味がありません)。
 なお、すべての重症筋無力症患者に検出されるのではありません。
抗アセチルコリン受容体抗体は80-90%程度の患者さんで陽性となり、陰性の患者さんの一部に筋特異的チロシンキナ−ゼ(muscle specific tyrosine kinase, MuSK)に対する抗体(抗MuSK抗体)が検出されます。症状があるのに抗体が検出されない人もいます。これは「未知の抗体」の存在の可能性や、検出しにくい抗アセチルコリン受容体抗体の存在を示唆すると考えられるもので、今後の研究が期待されます。

・CT・MRIによる胸線の検査

 CTやMRIによって胸線の状態を調べます。その結果、胸線腫や大きな胸腺(過形成といいます)が発見される場合もあります。





 <<ホーム     △ページトップ 
                   
 

掲示板
お知らせ
筋無力症について
友の会の紹介
医療講演集
支部ニュース
リンク
 
Copyright (C) 2011 全国筋無力症友の会 大阪支部 All Rights Reserved.