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 重症筋無力症について
         
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 1.重症筋無力症の症状
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《概要》
 重症筋無力症は、Myasthenia Gravis(ミアステニア・グラービス)と言い、二つの頭文字からMGと略称されています。
 重症筋無力症は、神経と筋肉の接合部分の異常のために、筋力が弱まり疲れやすく、ひとつの筋肉をくり返し使うと急速に力が落ちて、動かなくなり全身的な脱力が起こる病気です。
 筋力低下の起こる部分は自分の意思で動かすことのできる筋肉(随意筋)のみで、心臓や内臓の平滑筋などの力が弱くなることはありません。

《眼筋型(眼症状)》
 最初の症状は“眼”に現れることが多く「瞼が下がって開かない(眼瞼下垂)」「物が二重に見える(複視)」「左右の目の位置が合わない(斜視)」などが現れたりします。重症筋無力症には、このような眼の症状のみにとどまるタイプがあり、これを眼筋型と言います。
 「目つきが悪い」と言われたり、「疲れかなぁ」とか「気のせい?」と過ごしているうちに症状がはっきり出てきます。

《球麻痺型(球症状)》
 眼の症状が現れたあと「しゃべりにくい・鼻声になる(構音障害)」「かたい食べ物が噛めない(咀嚼障害)。味噌汁が飲み込みにくい(嚥下障害)」などの球麻痺症状が現れる場合があります。これを球麻痺型(球症状)と言います。
 (球は延髄球のことで、脳の最下部にあり、脊髄の上に続く部分。太く膨れているので球ともいう。口や舌などの運動を司どる神経が集まっている)
 球麻痺症状のために、せっかくの御馳走が食べられなくて、つらい思いをした人は少なくありません。
 症状がひどくなると、自分のつばがうまく飲み込めず、気管にはいってしまい、呼吸困難になることもあります。

《全身型》
 眼の症状と球麻痺症状が現れ、さらに症状が全身に広がってくると、手足の筋肉の力が弱くなって「持ったものを落とす」「字が書けなくなる」「洗濯物が干せない」「顔を洗えない」「階段が上がれない」「立てない」「歩けない」など、日常生活が困難になります。これらの症状を全身型と言います。
  日内変動があり、日により時間により症状の変動が現われます。また、休みながらやればできることもしばしばあります。そのために、時には「なまけ病」と誤解されることもあります。

《クリーゼ》
 全身や球麻痺型では、発病初期や手術・かぜなどの感染症といった体への負担などをきっかけに、急激に症状が悪化し、呼吸筋や嚥下筋の麻痺を起こし呼吸困難になることがあります。これをクリーゼ(急性増悪)と呼んでいます。
 うまく呼吸や嚥下ができないために最悪の場合には、気管内挿管・人工呼吸などが必要になることがあります。症状が悪くなってきた場合にはほっておかずに、クリーゼが起こる前に早めに医師に相談する必要があります。

《症状には個人差がある》
 重症筋無力症では、弱くなる筋肉の場所は目の回り、口の回り、肩の回り、腕、腰、足など、人によって大きく異なるという特徴があります。
 また、症状の程度も人によって違いがあります。「眼球を動かす筋肉の力が弱くて物が二重に見えている」「斜視が残っている」「瞼が開かなくなっている」「顎の力が弱くてしゃべりにくい」「舌が動きにくい」「手足の力が弱い」など後遺症として長い間障害が残って苦労されている方もいます。後遺症も人によって様々です。

《わが国の統計》
 MGの有病率は人口10万人に対し 5.1人(1987年)で、男女比は1対2と報告されています。発病年齢は非常に幅がありますが、30〜40歳台の女性に発病することが多いです。さらにわが国では男女差のない小児型が欧米よりも多いといわれています。いっぽう、高齢者での発症が最近非常に増加しています。
 全国の特定疾患の受給者数は平成20年度末で16,431人です。申請していない人、軽快した人もかなりあるので、全国の患者数は正確には分かりません。(数字は難病情報センターホームページによる)




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